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第10回 後追いや人見知りはうれしいご成長のサイン

乳幼児期に保護者様から頂くお悩みに、後追いや人見知りがひどくて。。というものがあります。
「トイレに行くとドアの前で泣いて待っている」「お洗濯も干しに行けない」というお声や、
「知らない人を見ると大泣きしたり隠れる」「人嫌いなのかと心配やイライラ」というお声を聞きます。
困ったことと思ってしまいがちなお子さまのそんな姿ですが、アカデミーでは知能の健康な発達を表す、
たいへん喜ばしいものであると考えており、ぜひ保護者様にもそう感じて頂きたいと思っております。

後追いの時期は少しでも離れると泣いて追いかけてきて、ほとほと疲れました。。というお話を頂きます。
生後7か月くらいまで母と自分は一心同体だと思っていたのに、その時期に「別の存在なんだ」
と初めて認識するためである、とも言われています。すばらしい知能発達の表れですね。
そんな時、あまり「泣かせてはいけない」「かわいそう」と思い詰めないで欲しいのです。
「待っててね」「今行くよ」と声をかけた上であれば「泣いて肺が丈夫になるわね」くらいの気持ちも大切です。
ただ現代の育児環境ではあまり泣き声が多いと「通報されないかしら」といった心配もあるかと思います。
この時期はお子さまから離れる時間を概ね5分と決めておくと、目安になるかもしれません。
生活の中で良い塩梅で手を抜く、周囲の協力に頼る、お金をかけて手間を省く、というのも良いですね。
親の手を振りほどいて走って行く時期はすぐに来てしまいますから、今を楽しんでいただきたいと思います。

人見知りは「知らないものへの恐怖心」と「近づきたい気持ち」の葛藤とも言われています。
それだけ色々な人との距離感を図れるようになり、空気を読む力という発達を得たということです。
この、恐怖心がある時に「大丈夫よ」「ほら、行ってみなさい」という促しは逆効果であると思っています。
大人でも怖いものがありますが、誰かにそう言われたくらいでは気持ちは変わりませんものね。
時間をかけて、少しづつ怖くないということを実感させてあげるほうが、遠回りに見えて実は近道です。
そのためには保護者様がその対象と「親しく話す姿を見せる」「かかわりを楽しむ」ことが大変重要です。
お子さまがその姿から安心感を得て「人とのふれあいというのはいたってスタンダードなことであるのだ」
と認識すれば、その後の人生で高いコミュニケーション能力を持ち、円滑な社会生活を送る礎が出来ます。

こうした過程を経てご成長されれば、きっと社会で充分に自己発揮できるようになられることでしょう。
先ほどよりも少しだけ、後追いや人見知りが良いことに思えて来ていましたら、とてもうれしく思います。

アカデミーにお通い始めたお子さまも最初は涙涙で、保護者様が心配なさることもあります。
スタッフがしっかりとお受け止めいたしますから、どうぞお子さまのお背中を優しく押してさしあげてください。

今日も育児をがんばるすべての保護者様へ、エールをお送りしたいと思っております。

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