第9回 表情筋はコミュニケーション能力のカギ
感染症の5類移行にともない、アカデミーでもマスクを外してお子さまと触れ合うことが増えました。 初めはいつもと違う先生たちのお顔にびっくり!のご様子のお子さまもおられましたが、 この変化を皆さまとともに喜び合い、引き続き必要な対策をしっかり行なってゆきたいと思っております。
前回、お子さまの言語獲得のためのアプローチについてお話いたしましたが、 表情も同じように、マスク着用でいかに喜怒哀楽を伝えてゆけるか、と考えました時に、 アカデミーでは実は「いつも通りで大丈夫」であることに気付いたのです。
アカデミーでは普段から、「声」と「目」で笑顔を伝えることをしております。 お電話でお話する時に、お顔が見えないのに声で笑顔が伝わるというかたがおられますが、 以前からそれを目指しておりましたので、マスクはそのお邪魔にはなりませんでした。 マスクをしている分、目で表情を伝え、コミュニケーションをしっかりとってゆこうと、 この時期の間は特に自然と意識して行なってきたこともあり、 感染症前と変わりなくお子様やスタッフの笑顔がいっぱいのアカデミーであったと思います。
さて、マスクが外れてダイレクトに表情を伝えられるようになった今、 せっかくですからさらにお子さまに豊かな表情筋のご成長を遂げていただきたいと思っております。 お子さまは模倣、まねっこ遊びが大好きですね。 アカデミーカリキュラムでもベビーの時代から模倣遊びのアクティビティは盛んに登場します。 「だるまさん だるまさん にらめっこしましょ」。。あっぷっぷ、で頬を膨らませると、 一生懸命追随してかわいいほっぺをぷくんとして見せてくれます。 表情カードというアクティビティもありまして、喜・怒・哀・楽それぞれのカードを見せ、 「わらう!あはは」「なく!えーん」などとセリフを言いながらその表情を見せますと、 お子さまはとても上手にまねっこなさいます。
表情筋の柔らかさは人と人とのゆたかなコミュニケーションの源になると思っております。 人が大好きで、かかわりを心から楽しむお子さまになっていただくことがわたくしどもの最上の喜びです。
今日も育児をがんばるすべての保護者様へ、エールをお送りしたいと思っております。